陥入爪治療記:その3の2〜第三次(惨事?)大戦(2)

診療~オペ予約へ…

K院長は、指を見るなり

「陥入爪ですね。これは切るパターンだな。」

とおっしゃった。巻いてはいないので、矯正は使えない(K医院は巻き爪の矯正も実績があるようだ)。以前に別の医院で爪の脇を切って、そのときは治ったけど再発しました、と告げると

「そういう場合はきりがないので手術をお勧めします。」

とおっしゃった。正直、これまでのリサーチで、手術以外に完治の道がないような気もしており、スッキリと直したかったのでお願いすることにした。

とりあえず、手術日の予約をすることにする。実施日と翌日の消毒は欠かせないということで、2日連続して通院が可能な日程を組んでもらうことにする。仕事を2日休みたくない(実際は休みたいのだが。藁)ので、金、土と通院することを想定し、金曜日にとってもらう。そうすると来週末(約10日後)ということになり、それでお願いする。しかし、あとで気付いたのだが金曜はふつうに診療を行っており、しかもすでに書いたとおりK医院は院長だけがすべてやっている。昼休みに手術するという感じであった。

さて、手術日まで患部を放置するというわけにはいかないので、薬浴を毎日行うこと、薬を飲み続けることを指示される。さっそく、その場で薬浴を行う。これは、S医院でも通院のたびにやっていたのだが、自分で薬剤を希釈し、行うのは初めてである。薄い紫だかピンクだかわからない液体に足を浸けて、しばし恍惚となる。

ここで、看護師さんから手術の細かな説明を受ける。いわゆるインフォームドコンセントという奴か?(違ったかな?)当日の食事や服装、履き物(包帯で足が太くなるのでゆったりしたサンダルなど)を細かく指示される。麻酔をかけるので、過去に気持ち悪くならなかったかと聞かれる。そんな記憶はない(あったとしても覚えていない)ので、「ない」と答える。術式は、爪の付け根の角になっている部分の皮膚を斜めに切り開き、爪の根本を露出させて端っこを削って、そのまま爪の両端も細く切り落とし、縫合するというものである。爪の根本の爪母細胞を削り、爪を細くするという術式である。このような手術には、削るのではなく薬品で焼くというものもあるらしいが、伸びる爪を細いままにしておく=周囲の皮膚に食い込まないようにする。という方針は同じのようだ。

その日は、薬浴の原液と内服薬をもらい、帰る。これから、手術の日まで、毎晩薬浴し、薬を飲むのだ。断首台に上がる日を待つようで、それまで首を洗って(正確には足だが)待っていろよ、という感じである。とにかく、すっきりへの第一歩を踏み出したわけだ。

陥入爪治療記:その3の1〜第三次(惨事?)大戦(1)

陥入爪治療記

陥入爪治療記:その3の3〜第三次(惨事?)大戦(3)

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